急性毒性
経口
ラットのLD50値として、500-1,000 mg/kg (ECETOC TR64 (1995))、500-1,000 mg/kg (ECETOC TR 95 (2005))、500-1,000 mg/kg (PATTY (6th, 2012))、> 2,000 mg/kg (GLP:OECD TG 401準拠) (厚労省既存化學(xué)物質(zhì)毒性データベース (Access on June 2014)、SIDS (2011))、5,600 mg/kg (ECETOC TR64 (1995)、ECETOC TR95 (2005)、PATTY (6th, 2012))、0.5-5.6 g/kg (DFGOT vol.V (1993)) の6件の報告がある。GLP及びOECD TGに基づくLD50値である >2000 mg/kg (厚労省既存化學(xué)物質(zhì)毒性データベース (Access on June 2014)、SIDS (2011))、及びこのデータを支持するLD50値である5,600 mg/kg (ECETOC TR64 (1995)、ECETOC TR95 (2005) に基づき、區(qū)分外とした。
経皮
ウサギのLD50値として、1,440 mg/kg (DFGOT vol.V (1993))、1,600 mg/kg (ECETOC TR64 (1995)、ECETOC TR95 (2005))、1,080-2,370 mg/kg (PATTY (6th, 2012)) との3件の報告がある。分類ガイダンスの改訂により、最も多くのデータ (2件) が該當する?yún)^(qū)分4とした。
吸入:ガス
GHSの定義における液體である。
吸入:蒸気
ラットのLC50値 (4時間) として、4,000 ppm (ECETOC TR64 (1995)、ECETOC TR95 (2005)、DFGOT vol. 5 (1993)) との報告に基づき、區(qū)分4とした。なお、LC50値が飽和蒸気圧濃度 (6,841ppm) の90%より低いため、ミストを含まないものとしてppmを単位とする基準値を適用した。
吸入:粉じん及びミスト
データ不足のため分類できない。
皮膚腐食性及び皮膚刺激性
ウサギに本物質(zhì)を4時間適用した皮膚刺激性試験 (EEC 試験法) において刺激性がみられたとの報告がある (SIDS (2011)、ECETOC TR95 (2005))。また、ドレイズ試験法による皮膚一次刺激スコアPII は4.8 (24時間適用) (SIDS (2011)、ECETOC TR95 (2005)) であった。以上の結(jié)果から、區(qū)分2とした。
眼に対する重篤な損傷性又は眼刺激性
ウサギを用いた眼刺激性試験で本物質(zhì) (未希釈) の適用によって、結(jié)膜炎、虹彩炎、角膜損傷がみられたが7日以內(nèi)に回復(fù)したとの報告 (SIDS (2011)、ECETOC TR95 (2005)、DFGOT vol. 5 (1993)) から、區(qū)分2Bとした。なお、本物質(zhì)はEU DSD分類において「Xi ; R36 」、EU CLP分類において「Eye Irrit. 2」に分類されている。
呼吸器感作性
呼吸器感作性:データ不足のため分類できない。
皮膚感作性
皮膚感作性:モルモットを使用したマキシマイゼーション試験の結(jié)果、感作性は示さなかったとの報告がある (ECETOC TR95 (2005))。また、本物質(zhì)は感作性を示さないとの記載がある (PATTY (6th, 2012))。以上により、區(qū)分外とした。
生殖細胞変異原性
データ不足のため分類できない。すなわち、in vivoのデータはなく、in vitroでは、細菌の復(fù)帰突然変異試験、哺乳類培養(yǎng)細胞の染色體異常試験で陰性 (厚労省既存化學(xué)物質(zhì)毒性データベース(Access on June 2014)、SIDS (2011)、PATTY (6th, 2012)) である。
発がん性
データ不足のため分類できない。
生殖毒性
ラットを用いた経口経路 (強制) での簡易生殖毒性試験 (OECD TG 421) では、親動物毒性 (溶血が原因と考えられる脾臓の髄外造血、脾臓重量増加、血尿) がみられる用量においても生殖能 (性周期、交尾及び受胎能力、妊娠期間、分娩並びに哺育狀態(tài)等)、児動物毒性 (出生児の生存、體重、形態(tài)観察) に影響はみられていない (厚労省既存化學(xué)物質(zhì)毒性データベース(Access on June 2014)、SIDS (2011))。ラット、ウサギを用いた吸入経路での催奇形性試験において、母動物毒性 (ラットで血尿、ウサギで摂餌量減少、體重増加抑制、溶血性貧血) がみられる用量で胎児體重減少(ウサギ)、発育遅延がみられている (ECETOC TR95 (2005))。 以上のように生殖能、催奇形性に影響はみられなかった。また、胎児に対する影響も軽微な影響であり、さらに母動物毒性がみられる用量においてのみみられることから區(qū)分外に相當するが、生殖能に関する情報がスクリーニング試験による情報であることから、分類できないとした。
特定標的臓器毒性(単回ばく露)
本物質(zhì)の単回ばく露の影響は実験動物のデータに限られる。ラットの2,000 mg/kg の経口投與で、投與後3あるいは4時間から翌日にかけて赤色尿の排泄、尿量の減少が報告されている (厚労省既存化學(xué)物質(zhì)毒性データベース (Access on June 2014)、SIDS (2011))。また、ラットの経口投與 (500-1,000 mg/kg) で、肝臓、腎臓、脾臓の所見を伴う大量の血尿 (ヘモグロビン尿)、中樞神経系の抑制及び呼吸困難 (PATTY (6th, 2012)、ECETOC TR95 (2005)) の報告がある。 吸入経路では、ラットの62 ppm、4時間のばく露で、赤血球浸透圧脆弱性の増加、(ACGIH (7th, 2001)、DFGOT vol. 5 (1993)、ECETOC TR4 (1982)、ECETOC TR95 (2005))、ラットの吸入ばく露で、腎障害を伴う溶血作用、ラットの160ppm、4時間の吸入ばく露で、血尿、及び腎臓に重度の障害 (PATTY (6th, 2012))、腎臓、肝臓、脾臓の所見を伴う大量の血尿 (ヘモグロビン尿) の報告 (DFGOT vol. 5 (1993))、中樞神経系の抑制及び呼吸困難 (ガイダンス値區(qū)分2を超える用量範囲 ) (DEFGOT vol. 5 (1993)) がある。 これらの影響は主として、吸入ばく露の場合、區(qū)分1、経口投與の場合、區(qū)分2に相當するガイダンス値の範囲でみられた。 以上より、區(qū)分1 (血液系、腎臓、肝臓、脾臓)、區(qū)分2 (中樞神経系) とした。
特定標的臓器毒性(反復(fù)ばく露)
ラットに28日間強制経口投與した試験で、30 mg/kg/day (90日換算: 9.3 mg/kg/day) 以上で、骨髄造血細胞像の変化 (赤芽球系細胞/顆粒球系細胞 (E/M比) の低下)、125 mg/kg/day (90日換算: 38.9 mg/kg/day) で、貧血様所見 (赤血球數(shù)、ヘマトクリット値及びヘモグロビン濃度の減少、網(wǎng)赤血球比の増加など)、脾臓の髄外造血亢進、骨髄の赤血球造血亢進がみられた (SIDS (2011)、厚労省既存化學(xué)物質(zhì)毒性データベース (Access on June 2014))。吸入経路ではラットに28日間吸入ばく露した試験及びラット、モルモット、ウサギ、イヌに26週間吸入ばく露した試験において、ラットではいずれの試験でも區(qū)分1に該當する濃度 (0.43 mg/L (90日換算: 0.134 mg/L) 及び0.1075 mg/L) で、それぞれ貧血様所見 (赤血球數(shù)、ヘモグロビン濃度、充填赤血球容積 (PCV)) の減少、MCVの増加) 及び赤血球の浸透圧脆弱性がみられた (SIDS (2011)、ACGIH (7th, 2001)、ECETOC TR95 (2005))。なお、SIDS (2011) 及びECETOC TR95 (2005) には、本物質(zhì)反復(fù)ばく露により溶血性貧血を生じるとの記述があり、脾臓及び骨髄への影響は貧血に伴う反応性の二次的変化と考えられる。以上より、區(qū)分1 (血液系) に分類した。
吸引性呼吸器有害性
データ不足のため分類できない。