急性毒性
経口
ラットLD50値: 1320mg/kg、1300mg/kg(SIDS (Access on Jun. 2009))。(GHS分類:區(qū)分4)
経皮
ウサギLD50値: 1100 mg/kg(SIDS (Access on Jun. 2009))、890mg/kg(ACGIH (2001)), 1260mg/kg(DFGMAK-Doc.14 (2000))。(GHS分類:區(qū)分4)
吸入
吸入(蒸気): ラットLC50値: 945 ppm(4時間ばく露)(ACGIH (2001))。なお、LC50値(945 ppm)が飽和蒸気圧濃度(1842 ppm)の90%より低いので、ミストがほとんど混在しない蒸気として気體の基準値を適用した。(GHS分類:區(qū)分3)
吸入(ミスト): データなし。(GHS分類:分類できない)
吸入(ガス): GHS定義における液體である。(GHS分類:分類対象外)
皮膚腐食性?刺激性
ウサギの皮膚に3分~4時間閉塞適用した試験(OECD TG 404)で壊死を認め、腐食性あり(corrosive)(SIDS (Access on Jun. 2009))。ウサギを用いた複數(shù)の試験でも壊死の所見と腐食性あり(corrosive)の結(jié)果(SIDS (Access on Jun. 2009))。なお、EU分類はR34(EU AnnexⅠ (2006))である。(GHS分類:區(qū)分1)
眼に対する重篤な損傷?刺激性
ウサギの眼に試験物質(zhì)原液50 μLを適用した試験で結(jié)膜と眼瞼の腐食が認められ、8日後も未回復で角膜に不可逆的損傷が観察(SIDS (Access on Jun. 2009))。さらに、ウサギを用いた別の試験でも重度の角膜傷害、虹彩炎、壊死を伴った結(jié)膜刺激が認められ、21日の観察期間中も癥狀が持続(SIDS (Access on Jun. 2009))。(GHS分類:區(qū)分1)
呼吸器感作性又は皮膚感作性
呼吸器感作性:本物質(zhì)が暖房システムからビル內(nèi)の空気中に漏出した事故で、2500人の従業(yè)員の多くが上気道に刺激癥狀を訴え、その後14人に喘息が発癥し、うち7人が職業(yè)性喘息の診斷を受けたとの報告(SIDS (Access on Jun. 2009))。しかし、この癥狀はアレルギー性呼吸反応よりむしろ反応性気道機能不全癥候群に一致しており、感作性を示す証拠ではない(DFGMAK-Doc.14 (2000))。(GHS分類:データがなく分類できない)
皮膚感作性:モルモットのマキシマイゼーション試験のデータが2件あり、いずれも陽性率0%(0/20および0/40)で感作性は認められない(SIDS (Access on Jun. 2009))。(GHS分類:區(qū)分外)
生殖細胞変異原性
マウスに経口投與による骨髄細胞を用いた小核試験(體細胞in vivo変異原性試験)で陰性(SIDS (Access on Jun. 2009))。なお、in vitro試験においては、エームス試験で陰性、チャイニーズハムスターのV79細胞を用いたHGPRT試験で陰性(SIDS (Access on Jun. 2009))。(GHS分類:區(qū)分外)
発がん性
ラットを用いた2年間混餌投與試験において、投與群では対照群と比べ腫瘍発生率の増加は認められず、発がん性の証拠は得られていないが(SIDS (Access on Jun. 2009))、試験実施が1960年代と古く、現(xiàn)行ガイドラインに準拠した試験ではないことから適切に評価可能なデータではない。(GHS分類:データ不足で分類できない。)
生殖毒性
ラットの器官形成期に吸入ばく露による発生毒性試験において、高用量群で體重増加抑制、摂餌量低下や乾性ラ音など母動物の一般毒性が観察されたが、著床前後の胚損失などを含む妊娠指標に対する影響や催奇形性を含む仔の発生対する影響は認められなかった(SIDS (Access on Jun. 2009))。(GHS分類:データ不足で分類できない。)
特定標的臓器?全身毒性(単回ばく露)
ヒトの影響として、1人の実験室職員が100ppm(480mg/m3)の短時間ばく露を受け、5分以內(nèi)に悪心と嘔吐が誘発された。またボイラーに當該物質(zhì)を含む防腐剤が使用され、加濕空気により當該物質(zhì)の蒸気にばく露された労働者65人がめまい、悪心、嘔吐を訴えた(SIDS(Access on Jun. 2009))。また、事故で200ppm以下のばく露により、數(shù)分で吐き気や嘔吐が誘発され(ACGIH(2001))、ACGIH-TLV (2009)には「CNSconvul」が付されている。一方、ラットの吸入ばく露により、ばく露からの逃避、粘膜刺激、呼吸困難などの強い刺激を示唆する徴候が見られる(SIDS(Access on Jun. 2009))。ヒトに対しても気道粘膜に刺激を生じ(DFGMAK-Doc.14 (2000))、職業(yè)ばく露では咽喉の刺激(SIDS(Access on Jun. 2009))が報告されている。(GHS分類:區(qū)分1(中樞神経系)區(qū)分3(気道刺激性))
特定標的臓器?全身毒性(反復ばく露)
イヌに経口投與により200 mg/kg/day以上では脫力、振戦、痙攣および運動失調(diào)とともに死亡が発生し、40 mg/kg/dayで振戦や頭を左右に振る動作が見受けられた(SIDS (Access on Jun. 2009))。ラットに1.438 mg/L/6hを2週間(DFGMAK-Doc.14 (2000))、または0.622 mg/L/4h(0.507 mg/L/6h)を5ヵ月間(ACGIH(2001))吸入ばく露(蒸気)により、活動低下、協(xié)調(diào)障害、間代強直性痙攣など中樞神経系への影響が認められた。なお、ラットに500 mg/kg/dayを4週間(90日換算:154 mg/kg/day)、300 mg/kg/dayを6ヵ月間、または50~400 mg/kg/dayを2年間それぞれ飲水または飼料混入により投與した試験においては、重大な影響は見出されていない(SIDS (Access on Jun. 2009))。またラットの経口投與の100 mg/kg/dayで6ヶ月後に體重減少と、腎臓?體重比が僅かに上昇しただけで(ACGIH(2001))、他の臓器および肝臓に関する影響の記載はない。(GHS分類:區(qū)分2(中樞神経系))
吸引性呼吸器有害性
データなし。(GHS分類:分類できない)